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| 2002/07/23(火) | |
| モスクワ検察がロシアの人気作家ソローキン氏をポルノ流布罪で起訴! | |
モスクワ検察当局は11日、現代ロシアを代表する人気作家で、昨年まで東京外国語大学の教師を務めていたウラジーミル・ソローキン氏(46)を刑法のポルノ流布罪で起訴した。 同氏の作品がいかがわしい内容を含んでいると判断したものだが、ロシア国内では「旧ソ連時代の検閲の復活」と批判が高まっている。 問題の小説は「水色の脂身」。旧ソ連時代と近未来のロシアを舞台にした空想物語で、同性愛など官能的な場面があり、若者団体が検察に刑法適用を訴えていた。 ソローキン氏はポルノ流布の意図を全面否定し、「文学だけでなく、全ての文化を排除しようとする傾向の始まりだ」と検察側を非難した。 ロシアの文学やマスコミ界は「表現の自由を抑圧するもの」と懸念を表明。 文化省も「検察の決定は誤りで、憲法で保障された個人の権利の侵害だ」との声明を発表した。 ただ、前衛的な作品の多いソローキン氏に対しては、文壇の保守派から「ロシア文学の伝統を逸脱している」との指摘もあり、論議を呼んでいた。 ソローキン氏は「ロマン」や「愛」などの作品が日本語に翻訳され、NHKテレビ「ロシア語会話」に出演していたこともある。 最近ではモスクワのボリショイ劇場とオペラ製作の契約を結んでいた。 →[批評掲示板] |
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