新潟県内在住の、性同一性障害の診察に訪れた40代の女性患者に、セクハラ行為をしたように週刊誌「週刊文春」に報道され、名誉を傷つけられたとして、埼玉医科大の男性医師が同誌を発行した文藝春秋などを相手取り、総額1300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴訟を新潟地裁に起こしたことが、1日分かった。
訴状によると、患者は99年3〜4月ごろ、「96年11月に診察を受けた際、胸などを触られるセクハラ行為を受けた」と同社に電話をかけた。
医師は同年5月に取材を受け、同年6月に発行された週刊文春に、医師が患者を中傷したりセクハラ行為をしたと誤解を与える記事が顔写真入りで掲載された。
医師側は「患者が虚偽の事実を告げた上に、記者が明確な根拠もないままに記事を執筆したため、社会的名誉を著しく傷つけられた」と主張している。
患者の弁護人は「繊細な問題なのでコメントを差し控えたいが、争うことになるだろう」と話した。
文藝春秋は「患者や医師の他、周辺にも十分に取材し、事実と信じる相当性があると判断し、記事にした」と語った。
患者はセクハラ行為を受けたとして医師を提訴したが、新潟地裁に続き東京高裁からも6月に棄却された。
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