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お尻の穴にグッと圧迫感を感じました。指とは明らかに違う、太く熱い感触。
『お尻、力抜いて…。口開けて、ハァーってしたらできるよ』
指でお尻の穴を開きながら挿入を試みてるのがわかります。僕は言われたようにしてみました。
『…!あっ、う…い、たい…!』
鋭い痛みが走り、僕は両手でKさんの腰の辺りを強く押し返そうとしました。
体が自然と枕元の方へずり上がります。
Kさんはそれに合わせてやはりずり上がり、また挿入を試みます。
『痛い…よぉ…』
二、三度同じ事を繰り返しましたが、僕が逃げてしまうので入れられないみたいです。
『…やめよか?痛いんやろ?』
Kさんが言ってくれました。正直、少し後悔してました。
でも、ここで逃げたらKさんに嫌われるかも…少なくともその時はそう思い込んでました。
『…ごめんなさい。…頑張るから…続けて…』
『…わかった。ゆっくりしたげるからな…』
Kさんの手が僕の体を撫でててくれてます。
痛みの後では心地よさも格別でした。
『…また、勃ってきたな。…ちょっとだけ我慢してみようか?』
再びKさんのチン〇が僕のお尻にあてがわれました。さっきと同じ強い痛み。
僕は必死で息を吐き続け、受け入れようとしました。Kさんも愛撫の手を休めずに僕の苦痛を取り除こうとしてくれているようです。メリメリという風にお尻の穴がこじ開けられるのを感じました。
ガバッと、Kさんが僕の体を抱き締めました。
同時にニュルンとした感触でお尻の中に太いものが入るのを感じました。
僕は絶叫をあげ、Kさんにしがみつきました。爪を立てたかもしれません。
頭の中が真っ白で、息さえできない…そんな感じでした。
かなり永い時間が経ったように感じました。
『…大丈夫か?』
僕の体を抱き締めたままKさんが言いました。
『…うん。…入ったの?』『入ったよ。…頑張ったね、なお』キスしてくれました。
『…ちゃんと直紀、って呼んでください』
僕はほとんど無意識に二人の結ばれた場所を探してました。それを察したのか、Kさんの手がそっと導いてくれました。
『…ほんとだ…入ってる…Aさん(Kさんの下の名前)のが…』
涙が出てきました。
『これで、僕たち、恋人なんだよね?』
『…あほぬかせ。もともと恋人同士やろが』
『…離れないよ、もう。…僕だけのKAなんだからね…』
『…こわっ。…わかってるよ。俺も直紀のこと、大事にするからな』
ひどく甘美な時間が二人を包んでいるような気がしました。
『…じゃ、動かすよ?早く終わるようにするからな』『うん、もう大丈夫』
Kさんは僕に負担を掛けないようにゆっくりと動かしてくれました。
痛みなんかはもう全然なくて、愛撫も加えながらだから、僕はずっと喘ぎ続けてたに違いありません。
Kさんは僕の中に精を注いで終わったみたいでした。僕はKさんが終わるまでに何度も出してしまったようで、終わった後ではもうグッタリしてて、そのまま眠ってしまったようです。
頬を軽く叩かれて目を覚ますと、ホテルの浴衣を着たKさんが反対側のベットに座って笑ってました。
『ほんま、気持ち良さそうに寝るなぁ、直紀は』
目をこすりながら起き上がると僕はまだ裸。急に恥ずかしくなって、被せてあった布団を慌てて羽織りました。
Kさんがすっと缶を差し出してくれました。
『下の食堂で、君の事、子供て言うたな?…取り消すわ。…直紀は大人や』
缶ビールでした。
『お祝い。…一本だけやで?』
僕はしばらく缶ビールを見つめてましたが、開けることに躊躇はありませんでした。
『乾杯』
缶を軽く突き合わせて、一口飲んでみました。
苦い、でも何よりもおいしく感じました。
ビールと乾き物だけの晩酌、ちょこっとだけ大人になった気がしました。
次の朝、まだ明け切らないうちに僕たちはホテルを出ました。
春の早朝はまだ肌寒くて、それでも顔を見せ始めた陽の光は暖かみをもって、僕たちを金色にしてくれてました。
何もかもが輝いて見える、素敵な日曜の朝。
これからいいことばかりが起きる、そんな予感がしました。
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