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一時間近くして、心を落ち着かせていると「圭介〜!」
と先輩の呼ぶ声がしました。
隠れるところの無い屋上でしたので、急いで涙を拭いて何事もなかったように振舞う準備をしました。
「あ〜よかった!圭介どこ行っちゃったのかと心配したんだぜ!」
「あ・・・ごめんなさい!」
「なんか、俺・・・動揺しちゃって、邪魔しちゃ悪いかなって…」
「ごめんな! 祐樹の事知ってるだろ?」
「実は、俺もそうだったんだ。」
「先月、祐樹に告白されて、それからま、付き合うってか、そんな関係になっちゃって。」
「ごめんな!驚かせて・・・」
「え、そんな・・・大丈夫ですよ!」
(心では「俺もそうなんだ!先輩の事大好きなんだ!」と叫びながら)
「先輩!暑いから降りましょう!」
「汗いっぱいかいちゃいましたね・・・」
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