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思春期の性に対する欲求は底無しだ。
しかも好きな人の下着が目の前にある僕にはもはや理性なんかなく今は一枚の競泳水着にしか眼中にない。
むさぼるように匂いを味わう弘之の股間は当然の生理反応が起こる。ビクビクと男性の象徴が徐々に首をもたげ柔道着の前には大きなテントがそびえ立った。若干だがシミまでできている。
「むははぁん…ぁあああん…ははん…」
若い雄はまるで雌を欲するかのようにあえぐが、欲しているのは雄だ。
しかも自分と同じ若くてたくましい貴裕という雄だ。
僕の右手は自然と股間に延びていった。
右手はさわさわと優しく触り始めた。手のひらで先っぽを丁寧に転がしたり、隆起した形通りに手を滑らしたりと慣れた手付きである。ドクドクと我慢汁が出て柔道着にさらに大きなシミができる。ニガウリのような貴裕の巨根がなんとか収まったこの競パンを嗅いでいるだけでも射精しそうだ。
今はもう愛しい貴裕にしか頭は働かない…目をつぶり頭に浮かぶのは水泳の授業で見た貴裕のあの体だけだ。
ここは県内でも指折りの進学校として有名なK高校である。
創立百年を迎えた伝統と格式ある男子校だ。毎年何人もの東大合格者を出す学校だが、一方で文武両堂を重んじるこの高校は勉強だけでなく部活にも熱心だ。運動部・文化部に関係なく盛んでありそんな中で全国大会にまであと一歩という柔道部に在籍しているのが僕だ。
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