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【239】昔の話 直紀 09/8/30(日) 16:18

【269】昔の話 17 直紀 10/11/20(土) 1:30
【270】昔の話 18 直紀 10/11/20(土) 14:18
【271】昔の話 19 直紀 10/11/20(土) 22:57
【273】昔の話 20 直紀 10/11/23(火) 1:16

【269】昔の話 17
 直紀  - 10/11/20(土) 1:30 -

引用なし
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   Kさんはびっくりしたようでしたが、やがて僕の髪を撫で始めました。両手で僕の顔を包み込むようにして覗き込みました。とても優しげな視線でした。
『何があった?…話せるなら話してごらん?』

僕は屈辱に満ちた、『あの日』の事を話し始めました…。

話し終わって、不思議と涙は出ませんでした。
Kさんに聞いてもらえてわだかまりみたいなものが消えたのでしょうか、清々しいぐらいだったのを今でも覚えています。
そして、この、僕の恋人はあんな事件のことぐらいで僕を捨てたりする人ではないと確信し、どうして今まで話さなかったのか、とかえって後悔しました。
煙草を吸いながら僕の話を聞いていたKさんは、僕の頭をポンと叩くとクシャクシャしてくれ、それから僕を抱き締めました。
『…辛かったんやな』
抱き締めたまま、Kさんが言いました。
『そんな辛い話を、よく話してくれたな。…ほんま、偉いな、いや、強い子やな、お前は』
抱擁を解いたKさんの眼が涙で潤んでいました。
『…怒らないの?』
『怒るか、あほ。…ていうか、そのオッサン、探しだしてシバき倒さなあかんな!直紀に酷いことしやがって!』
僕は首を振りました。
『やめて、そんなこと。Aさん、殺しちゃうかもしれないから…Aさんが犯罪者になっちゃったら、僕、イヤだよ』
Kさんが息巻くのがなんだかおかしく思えて、僕は久しぶりに笑顔を見せることができました。
『お?やっと笑ったな?やっぱり直紀は笑った顔が一番や。…わかった、やめとくよ。蹴り一発ぐらいで』『もう!』
お互いが吸い寄せられるようにキスへと進みました。『…どんな事があっても直紀は直紀や。…俺の大事な直紀や』
『…ありがとう』

…僕の上に、ゆっくりとKさんの体が重なっていきました。

【270】昔の話 18
 直紀  - 10/11/20(土) 14:18 -

引用なし
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   長いディープキスに続く、まどろっこしいぐらいの緩やかで優しい愛撫。
野蛮な男に犯されたあの日から、自慰にさえ嫌悪感を抱いていた僕にとって、それは心の奥のどこかで渇望していたものに違いありませんでした。
Kさんの手が、唇が体のどこかに触れる度に襲ってくる、ジンと頭が痺れるような感覚。彼もそれを心得ていて、僕の体が小さく仰け反り、喘ぎを漏らす場所をゆっくり、時間をかけて攻めてくれます。
『…忘れてまえ、嫌なことは』囁いてくれました。
Kさんが服を脱いで、再び僕を抱き締めてくれます。『…痩せちゃったね?』
『…実はな、重い病気で入院してたんよ。…もう酒は飲めんかもな。死にかけたしな』
僕は思わず抱き締め返しました。少し煙草の匂いのするKさんの髪に鼻を埋め、深く息をしました。
『…よかった。こうして生きてるんだもの』
『そやな。死なんでよかったわ』
僕の足を大きく開かせるKさん。お尻にKさんのがあてがわれました。
『…中、出さんように気を付けるからな?』
僕は首を振りました。
『いいの。今日は中にしてください。その方が忘れられるから…』
Kさんは少しの間黙ってましたが、やがてゆっくりと僕の中に入れ始めました。胸や頬を愛撫されながらの緩やかで深い挿入。
僕は幸福感いっぱいで受け入れてました。
チン○も痛いぐらいになっていて、長いこと自慰もしていなかったことも手伝って、指一本でも触れられたら出してしまいそうなぐらいでした。
Kさんはそれに気付いているのか、チン○には一切触れずに黙々と抽送を繰り返すだけ。
やがて短く、低い呻きと共に僕のお尻の中に精を注ぎ込みました。
入れたままで僕を抱き締めてくれ、甘いキスをプレゼントしてくれました。
『大丈夫か?』
『うん。…僕、今、とっても幸せです…』
『ならよかった』
Kさんが僕から緩慢な動作で離れました。ちょっとだけ悪戯っ子みたいな笑みを見せました。
『?』
Kさんが突然、まだ勃ったままの僕のチン○に取り付きました。キュッと握られ先の方をチロッと舐められました。
『あ、あーっ!ダメ、ダメっ!』
『いっちゃえ』
チン○をくわえられ、二、三度擦りたてられただけで僕はKさんのお口の中に放出してしまいました。
Kさん、しばらく僕のから搾りだすようにしてましたが、やがて飲み込んでしまいました。
『にっがー。…随分、溜まってたんやな?』
『あほ!いじわるっ!』
『はははは!』

…駅前まで送ってもらい、僕は家に帰りました。

この日の言い尽くせない幸福感は今でも忘れていません…。

【271】昔の話 19
 直紀  - 10/11/20(土) 22:57 -

引用なし
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   再会の日から僕は少しずつ元気を取り戻していきました。

学校では『また明るくなったね』とか『なんか前より可愛くなったね』とか言われ、女子から告白されたこともありました。もっとも、僕はKさんの事が頭にあって断ってばかりでした。勉強も捗るようになり、経済的な理由から進学は諦めたにしろ、まだ目標は漠然としてましたが就職を目指して頑張ろうと思うようになってました。

バイトも再開しました。無断で辞めたので、怒られると思ったのに、みんな温かく迎え入れてくれて子供ながらに人の情けを感じたりしました。

Kさんとの逢瀬は、もちろん続いていました。会うのはバイトのない夕方から夜か、日曜日。公園とか危険のある場所は避けることにしました。
Kさんに勉強を教えてもらうこともありました。
意外と文系に強くて、法律的な知識なんか弁護士さんじゃないのかと思うぐらいでした。
『Aさん、どこの大学だったの?』
『俺?高卒やよ。工業系』『うっそだあ!』
『ほんまやて。法律は好きやから知ってるだけ』
『でも工業系だったら、理数も強いんじゃないの?』『ビブンセキブンとか?んなもん知らん。授業は寝る時間やし、俺は実習専門』『…よく卒業できましたね…』
『ブービー賞だぜ!』
『(…威張って言うことかよ)』
『あ?なんか言うたか?』
勉強の途中や終わったあとの『息抜きしよう』が僕らのエッチの合図になりました。
勉強するのはKさんのお部屋がほとんどだったから、セックスに進むのが普通でした。
『ほら、見てみ?…スケベやなあ』
姿見の前で、Kさんに後ろから貫かれながら足を広げて座らされてます。
『…いや…やめて…恥ずかしいよ…』
『いーや、やめへん。…さっき、いらんこと言うた罰や。…こんなに大きくしやがって…このまま何回もイカしたるからな、覚悟せーや?』
『…ごめんなさい…もう言わないから…』
…こんな、少し変態なこともしばしばありました。

ある日、終わったあとでKさんがふと言いました。
『…英雄ではなく、他より優れているでもなく、むしろ弱々しい存在。ただ、逆風の中で拳を握り締め、顔を上げて立っていられるだけの強さだけは持っている。そんな少年…』
『…なにそれ?』
『いや、戯言やよ。オッサンの』
『詩人、みたいですね』
『つまらんリフレインや。理想像やよ、ただの』
僕はKさんの胸に頬をすり寄せました。
『僕が、それになってあげられたら、いいな…』
Kさんは僕の髪を撫でてくれました。

幸せな時間が静かに流れ、二人を包んでいました。


やがて残酷な時を迎えるなんて知らず…。

【273】昔の話 20
 直紀  - 10/11/23(火) 1:16 -

引用なし
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   高校三年の夏は本当に楽しい季節でした。
二人で富士五湖へのキャンプに出掛け、まるで小学生みたいにはしゃぎまわりました。

その余韻が冷めない晩夏のある夜、Kさんがお店にやって来ました。
年の初めに入院されてからずっとお酒はやめていたはずです。お店に来るのなんて、本当に久しぶりで店長さんとかもすごく驚かれてました。
『よう』軽く手を挙げながらの以前のままの挨拶。
『なんだい、久しぶりだねぇ!どうしたんだい?ずいぶんスマートになっちゃって!』
『色々ありましてね。…直紀君、生な?』
僕とKさんの間柄は秘密だから、僕からは何も言えません。出された大ジョッキを持っていくと、Kさん一息で半分を空けちゃいました。
『お酒、大丈夫なの?』
小声でそっと尋ねました。『あ?…心配すんな、自分のことは自分が一番わかっとる』
『でも…』
『えーから。今日は飲まんと気が済まんのや。ほれ、おかわり』
『…』
空のジョッキを手に厨房に入りました。

それからのKさんときたら以前の豪快な飲みっぷり、食いっぷりでした。他のお客さんとも意気投合して、差しつ差されつ…。
Kさんの体のことを知ってる僕は気が気で仕方ありませんでした。
『直紀君、えらい人気者やな!』
『そうなんですよ。今じゃウチの自慢の看板息子ですよ』
店長さんと話すKさんに日本酒をお持ちしました。
いつもなら僕から注いであげるのですが、この時はする気になれませんでした。『どした?注いでくれへんの?』
僕の気も知らないで振る舞うように思えて、何となく腹立たしく思いました。
『Kさん!飲みすぎですよっ!』つい言ってしまいました。
それが思いがけず、怒気を含んでいたのかも知れません。
Kさんも店長さんも隣のお客さんも呆気にとられたようになりました。
『…お兄ちゃん、急にどうしたのよ?』
お客さんに言われて、はっとしました。何か取り返しのつかないことをしてしまったような気がしました。『直紀、お客さんに向かってそんな言い草はないだろう?』
するとKさんが手を上げて制しました。
『…いや、彼の言うとおりですわ。…今日は帰りますわ』
『ああ、Kさん!』
Kさんが立ち上がります。店長さんが目配せしたので僕はレジへと走りました。『…ごめんなさい』
『ええんよ。俺もお前の気持ち知らんで、悪かった』会計をしながら、小声でやりとりしました。
『大将、すんません。また来ますわ!』

外に出てKさんをお見送りします。
残暑の夜の、むっとした空気が立ちこめていました。『日曜、いけるか?』
『うん…』
『ウチでゴロゴロしよか』『うん。…なにか埋め合わせするね?』
髪を撫でてくれました。笑顔で僕の顔を覗き込んでくれましたが、何となく寂しさが見え隠れしてました。『ええねん。気にすんな!…それより、戻る前におっきい声ですんません、って言うときや?…大将に怒られんようにせんと』
『はい。…ごめんね、ほんとに…』
Kさんはもう一度、笑顔を見せると歩きだしました。僕はその背中を見送っていましたが、ひどく切なく見えて、自分が情けなく思えて、涙が出てきました。

『申し訳ありませんでした!お客さま!』

ありったけの声で叫びました。

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