アフリカ南東部のマラウイで、男性同士で愛を誓ったことを理由に逮捕された2人が刑事裁判にかけられることになり、国際人権団体や同性愛者の権利団体が強く批判している。また、同国のエイズ対策への影響を懸念する声も聞かれる。
同国最大の都市ブランタイヤに住む26歳と20歳の男性カップルは、昨年12月、伝統にのっとって愛と結婚を誓ったことが地元紙に報じられ、自宅で警察に逮捕された。同国の刑法に基づき、男性間でわいせつ行為をした罪などに問われて正式起訴され、29日に初公判が開かれる。有罪になれば禁固14年を言い渡される可能性がある。
国際NGO(非政府組織)ヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、2人は逮捕以来、保釈も認められず、1月には同性愛の証拠集めのために身体検査を強制され、精神鑑定も受けさせられたという。
こうした批判に対し当局側は、マラウイでは同性愛が禁止されており、法律を守っているだけだと反論している。
エイズ予防について、今回の逮捕が大きな影響を与えるという危惧の声も聞かれる。2007年末の統計で、マラウイの人口約1400万人のうち、エイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者は約100万人に上る。同国政府内でも、感染リスクの高い同性愛者の権利を認めて啓発に乗り出す動きが出始めた矢先だったという。
同性愛者の国際権利保護団体IGLHRCの代表は「今回の事件は、男性間の性行為によるHIV感染を防ぐ取り組みに大きな打撃を与えた。そうした男性の多くが逮捕されたり犯罪者扱いされることを恐れて潜伏してしまった」と話している。

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